ブランディング実績

複数拠点展開の保育園グループ

9園それぞれの個性を活かした各園ブランディング

株式会社チャイルドケア24様

香川県高松市を中心に12園の大規模・小規模の保育園を運営する保育園グループ。
「子どもの『今と未来』を守り育む。そしていきいきと笑顔あふれる香川になる一翼を担う」を経営理念に掲げ、質の高い保育で定評があるものの、競合との明確な差別化は道半ばの状態でした。「いくら想いがあっても自分たちの独自性や価値を伝えることができなければ無いに等しい。どうすれば自分たちの価値を掘り下げられるのか?」と悩まれ、オレンジフリーにご相談いただきました。

目的

・複数ある保育園はそれぞれにユニークな魅力を持っている。
 各園の価値を言語化した「ブランド・アイデンティティ」を策定
・全園施設長にブランドの考え方・重要性を伝える
・ブランド構築後、各園に浸透させていくためのステートメントを作成

実践

保育の現場では、「ブランディング」や「マーケティング」に馴染みがなく、「セールス」と同義だと感じて拒否反応を持つ人が少なくありません。そのような誤解が生じないよう「ブランディングとは『価値創造』であり、自分たちが提供したい価値とは何か?を自分たち自身で認識し直す取り組みであり、それによって、保護者の共感や信頼を高めていくことができる」と丁寧に伝えてからプロジェクトをスタートしました。

キックオフとなる初回はブランディングの目的を整理し、ブランディングに必要な基礎知識をレクチャー。その後、ブランド構築のステップである、PEST分析、3C分析、STPマーケティング...等を経てブランド・アイデンティティを構築。

今プロジェクトでは、それぞれの園の独自性を際立たせるため、全保育園(当時9園)を同時並行でブランド構築に着手。各園ごとにブランド・ステートメントを策定し、現場に落とし込むための推奨規定・禁止規定を作成。最終回は全体発表を行いました。

成果

・9園それぞれの個性が際立ったブランド・アイデンティティを策定できた。
・各園の道標となる「ブランド・ステートメント」を策定することで
 施設長が変わってもブレない軸を持つことができた。
・施設長同士がともに学び、協力し合いながらプロジェクトを進めることで
 にこにこ保育園&姉妹園としての一体感が強まり、目指す方向を共有できた。
・明確に価値観を打ち出すことで、保育観の違いや人間関係による退職者が著しく減少した。

プロジェクトメンバーのコメント

ブランド・アイデンティティを軸に気持ちが揃った組織になったのを感じます。各園が心から誇れるアイデンティティを構築できたことが本当に嬉しい。
保育士としての社会的価値・使命を再認識できた。病院内保育の場合は、医療従事者の変則的な働き方に柔軟に対応して保育を行っており、そのエッセンシャルワーカーの方たちの家庭を支えている、ということを改めて認識した。社会のインフラ維持の一翼を担っているという責務の大きさに気づき、誇らしく思った。
ブランディングを経て、施設長同士が支え合うことが当たり前の企業文化として根付いてきた。以前は事務方からの連絡事項が流れてくるだけのリーダーLINEだったが、ブランディング以後は「今、こんな工夫をしているから、良かったら参考にして」という施設長発信のアイデアや雛形を共有しあい、さらに内容をブラッシュアップし合っている。コミュニケーションに「みんなに役立ててほしい」という思いを感じるようになった。
これまでは、みんな孤独なリーダーだった。自分は1人じゃない、助け合う仲間がいるんだと思えた。

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